アメリカのインスタントラーメン

2002/02/06登録

アメリカ・マジソン在住のぴろ中村さんからは、インスタントラーメンの報告も 届きました。



日式
日清はがんばっています。醤油とトンコツ(九州)、ミソ(北海道)を出していま す。特にトンコツは品薄で店に置いてあると、あっという間に無く なります。

日清はどうも、かなり亜州人を意識したラーメン販売を展開しているようです。中 式ラーメンは極めて豊富です。この中で希少価値は 香辣面、あっという間になくなります。日本人の好みでないでしょうから、中国人、 その他の亜州人がこぞって購入しているものと思います。

やはり美国のインスタント面も、日本と韓国のメーカーの面がコシがあっておいし いと思います。辛いラーメンはその他の国のものがありますが、日本のインスタント 面の品質にはかないません。


中式
一方で、アメリカ人を意識して販売展開しているのがマルちゃん(東洋水産)。一応、 ここに上げるもの以外にビーフ、チキン、マッシュルーム、オリエンタル(醤油)な どもあります。しかしこれらの、ナゾのラーメンたちを見よ。ピカ ンテというものは、絵の通りスープパスタのスープでラーメンを食べているようです。 トマトは、トマトビーフシチューでラーメンを食べているよう。チリ味は、メキシコっ ぽいチリスープにラーメンが入っている。アメリカ人たちはこういうのを好んで買っ ているのだ。先入観なしに食べればまずいものではないと思うのだが、自分には「ラー メンってこういうもの」という先入観があるから、とてもおいしいと思えません。逆 に美国人がラーメンってこんなものと思ってしまうのが怖い。それにしても、それっ ぽいものを仕立ててしまうところあたり、日本の会社の仕事だな、と思います。


中式
それ以外にも日本メーカーはサッポロ一番があります。これは、オリエンタル、ビー フ、チキン、マッシュルームなど、普通っぽいものが多く、キワ物は少ないですし、 それなりの品質を保っています。

当然、中国味のインスタント面もたくさん売っています。ほとんど台湾製です。し かし、面の質が日本のものに比べると劣っているので、どうしても日清に手がいって しまいます。

さらにタイ、インドネシアなどいろんな国のインスタント面が手に入ります。これ らは、面がボロボロになっていたりして、あまり買う気になれません。でも夏になる とタイのものが食べたくなってしまいます。


マルちゃん
値段は、タイ、インドネシアものが20セント、中国ものが30セント、日本もの が40セント、韓国ものが50セントくらいです。

日本では、中国系、韓国系のグロッセリーを探すのにはとても苦労します。しかし 美国のいいところは、そこそこの大きい都市であれば(私の街は人口20万です)、 普通に目の届く範囲に亜州系のグロッセリーが存在するところです。それだけ、多民 族が住んでいるということでしょう。かつ今は美国人にも健康志向が叫ばれて久しく、 亜州人だけでなく、そういうものを求める美国人が亜州食材を買いに訪れることも少 なくありません。亜州系の食品メーカーとグロッセリーは民族を問わず、確実に美国 の食生活を支えており、同時に自分もその恩恵にあずかっているのです。


出前一丁はパッケージが違うだけで、中身は日本のものと同一でしょうか? 中国、韓国製日式面などもあったりして?

geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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