中華人民共和国・無錫市−1

 日本人が見たら、誰がなんと言おうと「きんたま」ですが、中国語の辞典を引いたら黄金や珠玉の意味だそうです。黄金ぐらい価値のある甘栗という名称のようです。袋の栗の写真はやらせのようで青い“いが”を無理矢理切り込みを入れて実を詰めたような。でも写真のテクニックとしたら、いがの後ろ側を切り開き、そこに栗の実をのぞかせるようにはめ込んだものでしょう。後ろの万里の長城の写真は陽の高い頃に撮られたようで影が強くでています。日本では使わない写真です。大陸では、無問題。そんな細かいことまで言う人はいません。この袋の側面に穴が開いています。たぶん焼きたての甘栗をそのまま入れるために蒸気抜きの穴なのでしょう。日本のほとんどの甘栗屋さんは、焼き上げた後、バットのようなものに広げて水蒸気とあら熱を取ってから袋に詰めます。この辺も細かい日本人ならではなのでしょう。水蒸気を抜かずに袋に入れると水分が鬼皮の間に残り皮がむけにくくなります。  この袋は、我が田中和子老師のお友達の徐衛 老師から寄贈を受けました。徐衛 老師はたぶん、糖炒栗子(中国で甘栗のこと)の袋を集めている?。どうしてって思ったでしょうね。中国には、日本語の変わった人を表す言葉がないようです。表すとすると「精神病」とひとくくりにされてしまいます。僕も中国に行っていろいろ変なものを買い集めると中国の友達は「精神病」と呼んでくれます。また、「おまえは何でゴミを集めるのか?」とも聞かれます。説明しても理解されないので「我的精神病」と答えます。


サイズ 幅180mm 長さ 174mm
収集日 2006年11月上旬
価格 500グラム 8.5元
収集場所 無錫市 稲香新村 
寄贈者 徐衛 老師