北京の乾麺タイプ炸醤面

2002/08/07登録

アメリカ・ウィスコンシン州のぴろ中村さんのもとに届いた北京の炸醤面。 どんなお味だったのでしょう?


 北京から妹がやってくることになったわけですが、とりたてて買ってきても らうようなものはありませんでした。以前にもお話ししましたように、アメリ カというところは日本以上に当たり前に中国グロッセリーがあります。中国食 材を買うにはあまり困ることはありません。

 インスタント炸醤面に関しては以前の報告中にありますよう、台湾製のものが購 入できます。妹との直前の連絡で「北京のインスタント炸醤面ってどうよ」っ て話しになって、「インスタントはうまくないから持っていく必要ない」と言 われました。そんなやり取りの中で、食べたことがないから味の保証はしない けど、という条件付きで、乾麺タイプの炸醤面があるとのことでした。今回は 北京からはるばるとアメリカまでやってきた、そいつを紹介させていただきま す。

1) パッケージです。一袋に二人前入っています。包装は非常にきれいで、一 昔前からは考えられないようです。

2) 袋を開けて中身を出しました。ここでは一人分が写されております。そうしたら、ちょっとイヤな予感がしました。醤と薬味の入ったパッケージにはミシン目がありません。薬味の袋は数十年前に存在したようなバリバリしたビニルでできています。麺は一人分ずつ束ねてあるのですが、なんだ か束ねきれなかった麺も一緒に入っています。麺の表面は何となく、バサ バサした感じ。

3) 麺を5,6分茹でて、醤と薬味を入れてできあがりと書いてあります。そ の通りにやってみました。麺は4分くらいでいい感じでしたので、お湯か らあげました。自分で切った野菜と乾燥薬味(左側の光沢のない緑色の部 分)、醤を載せました。そうしたら、醤が少ないのだ。これで足りるのか、 と思うくらい少ない。

4) 麺は平たい断面で、ほとんど日本の乾燥うどんと変わりませんが、品質は 日本のものの方がいいでしょう。

 このあとの写真はありませんが、かき混ぜてみたら案の定、醤が足りません。 その上、乾麺を使っているので、醤に含まれる脂はあっという間に麺にしみこ んでしまい、時間が経つにつれて麺同士がくっついていってしまいます。醤が 少ないので、自分で野菜など入れてしまっては、ますます醤と麺との絡みが悪 くなっていきます。困ったもので、こんなことしている間に、麺はどんどん柔 らかくなっていきます(水で〆てもあまり変わりませんでした)。  で、食べてみたところ、醤はそんなにおいしくなかった。というか、全体に 混ぜてしまうと味が薄くて、どんな味なのかよくわかりませんでした。麺は日 本の数十年前の安物乾麺うどんといった感じでした。

 まあ、インスタントなので、この程度なのでしょうが、乾麺ということでち ょっと期待していただけに、評価があまりいいものではなくなってしまいまし た。

 最後にこの会社のホームページがありますので、暇だったらご覧になってく ださい。日本の麺類とかも作っているみたいです。
http://www.jingdu.com.cn


ぴろさんの盛り付けが綺麗なので、とってもおいしそうに見えますね。

株式会社おぐら製粉所のホームページもありました。
http://www.chuokai-akita.or.jp/cleanfoods/ogura/

geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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