翁さんの東京炸醤麺情報

2002/08/09更新

翁さんが訪ねた店の紹介その1です。



霞舫2号店(2000/10/19投稿)

ついにご紹介の霞舫2号店に行ってきました。量は少なかったけどめちゃめちゃうまい、これがほんものの炸醤麺か!と感激しました。

北京式炸醤麺(650円)を注文すると、黄色い麺(ラーメン麺)、白いきしめん的な麺(河粉?條?)、白いしらたきほどの細さの麺の3種(ビニール袋入り)が示され、その中から1種選ぶように促されました。

お店の人に尋ねると、白い細麺が一番合うというような感じでした(日本語があまり通じないため笑顔と身振りで)のでそれを頼みましたが、味噌がうまい具合に細麺に絡まってほんとおいしかった。

行き方は新宿駅西口の「大ガード西」交差点から小滝橋通りを大久保駅方向に北上。「西新宿保健センター」交差点(角に三和銀行あり)から路地方向に左折。すぐ右側にあり。

住所:西新宿7−16−12 電話:03-3361-6208
(電話しても「ママさんいないヨ」と言うや否や電話を切られてしまう場合あり)

(注)河粉?條?=「河粉」はコメで作った麺だそうです。ここで言ってる「白いきしめん」は小麦粉製でした。「麺條」は日本で言う麺のことのようです。(2002/2/6記)

「霞舫」のママさんとの炸醤麺談義はこちらで


晋風楼 自由が丘店(2000/10/27投稿)

「霞舫2号店」で味わった白い(かんすいを使っていない)麺による炸醤麺ですが、記憶を辿れば香港の粥麺専家で食した「正宗 京都炸醤麺」も同様だったような気が...。

なお東急田園都市線池尻大橋駅付近の「香港式」食堂(店名忘れた)の外壁のメニューには「炸醤湯麺」なる文字がありましたがこれって炸醤麺とは異なるんでしょうね。

そんなある日、山西料理を掲げる「晋風楼」自由が丘店で炸醤麺に相当近いものを発見。その名は晋風麺。縮れたきしめんのような刀削麺を塩味スープ、しょうゆ味スープ、黒味噌(白髪ねぎ付き)の3種でそれぞれ味わうというもの。最後の黒味噌は肉など入っていない点を除けばかなりいい線まで来ていると思いました。

住所:目黒区中根1−25−16
(目黒通り中根交差点と八雲三丁目交差点の中間)
電話:03-3461-5347

(注)「晋風楼」の自由が丘店は2001年12月頃閉店しました。青山店は継続しています。また自由が丘駅前に「晋風妹妹」ができました。(2002/2/8記)


中国料理世界大会メダリストの店 福福(2000/11/01投稿)

池尻大橋で炸醤湯麺を出す店「福福」に行ってみました。メニューの写真で見る限り、ジミーさんが書かれた深センのものと似てるような気がしました。ただし麺は黄色いラーメン麺のような感じでしたし、「炸醤湯麺」という文字の下には「みそラーメン」と仮名が振ってあったので、これを頼むのは止めました。

というのもメニューの違うページに「醤爆烏龍麺 800円」なるものがあったからです。荒川さんの台湾報告で烏龍麺=ウーロンミェン=うどん=白い麺であることを知っていたわたしとしては「これだっ!」と思い、注文することにしました。「醤爆烏龍麺」という文字の横には簡体字で「熱」「涼」と書かれていましたので尋ねるとお店の人(中国系)は「アツイは麺が熱い、ツメタイは麺が冷たい」。それで「ツメタイ」を頼みました。 

約7分後に出てきたのは、白いうどんの上に挽肉の味噌炒めと(確か)きゅうりが乗せられたものでした。うどんはスーパーなどで売っている茹で麺のようでこしがありませんでした。具の挽肉味噌炒めは青椒肉絲のようなねっとりしたものでした。

ということであえて「醤爆烏龍麺」を求めて行く必要はないとは思いますが(他のメニューはなかなか美味しそうでした)、帝都への「烏龍麺」進出の一齣として御紹介する次第です。

住所:世田谷区池尻3−4−1
(池尻大橋駅西口から246を三軒茶屋方向に徒歩2分)
電話:03-3795-7501


台湾料理 龍の髭 渋谷駅前店(2000/11/02投稿)

渋谷駅近くの「龍の髭」に行ってみました。

メニューに「ジャージャー麺」とあったので先ず「麺は白いですか?黄色いですか?」とお店の人に尋ねました。
「キイロイ」
「日本の中華そばみたいな麺ですか?」
「ソウデス」
「それじゃ止めます」ということでメニューをもう一度見ると「中国風皿うどん」とかいうのがありました。
「これは白いですか?」
「ハイ」
「ということは烏龍麺(ウーロンミェン)ですか?」 「ハイ」
「じゃあジャージャーミェンをウーロンミェンで作って下さいませんか?」

しばらくすると奥から経理(マネージャー)とおぼしき男性が現れ中国語で(恐らく)「いいですよ。ところでどこの人ですか?」と言われました。きっと日本式の麺を厭がったので同胞が来たと思ったのでしょう。日本人だということはすぐばれましたが快く炸醤烏龍麺を作ってくれました。

今回の私の行動は横濱中華街光臨指南というサイト(有名なのでしょうね)に「日本の中国料理店には、本場で食べられるような料理がない」と嘆かず「メニューになければ出させる努力をしてみよう」と書かれていたことに感化されてのものでした。
炸醤烏龍麺の味はというとジャージャンソース(何と呼べばよいんでしょうか?)がちょっと甘いのではという気がしましたが、客の要望に快く応じてくれた経理先生と服務員同志們!謝謝熱誠的服務精神!

住所:道玄坂1−3−11 一番ビル地下1階
(マークシティーの南側、渋谷中央街通り)
電話:03-3464-7342


歌舞伎町・中国料理 北京(2000/11/09投稿)

西武新宿駅から線路沿いに大久保方向へ、途中右手にグリーンプラザ新宿があるので、その角を(ハイジア方向に)右折、すぐ左側。

入り口付近で白い粉の手打ち実演(白い麺、水餃子の皮)。客は中国系6,日本系2,韓国系2ぐらいの感じ。メニューは中国語・日本語併記、ただし「ザァジャンメン 850円」と「チャンポン」にだけハングルあり。

麺は白い切麺(たぶん)、炸醤ソースはやや黒っぽく、玉葱・豚肉の切り方は0.5〜1.0センチ四方程度。

その他のメニューは純粋の中国式だと思われるが、「ザァジャンメン」はやや韓国式か(仮に中国式だとしても韓国人の好む味)。味は相当うまかったです。特に麺はこしがあってよいです。

住所:歌舞伎町2−45−2


霞舫2号店 ママとの炸醤麺談義(2000/11/10投稿)

私も新宿で待ち合わせしていて、友人が1時間以上遅れるというので、その隙を利用して霞舫2号店を再訪してきました。

店にはママさんが出ていました。今度はジミーさんおすすめの白い太麺による炸醤麺に挑戦しました。これまたうまいですねぇ〜。ママさんによると(どうやら太さ、細さに関係なく、技法的に)手[手偏に幹]麺(ママさんは手打ちと言っていました)というだそうです。

私「刀削麺で炸醤麺を作ることはありますか?」
ママさん「あります。でも刀削麺は北京のものじゃないんです。山西省のものです」
私「日本のジャージャー麺を食べたことがありますか?中国のとどこが違いますか?」
ママさん「日本のは甘くて、とろみがあります。日本人が食べやすいようにできています」
私「日本人の中に青椒肉絲のようなとろみが中華らしいと思っている人が多いからでしょうかねぇ〜?日本じゃ普通は(こちらのお店みたいに)炸醤麺にスープは付いてきませんよね」
ママさん「ええっ、付いていないんですか?知らなかった。北京なんかでは炸醤麺を食べるとき、麺湯といって茹で汁(そば湯)を出してもらって飲むんですよ」

ということで、今回も勉強させてもらいました。


赤坂・中国料理 礼林(2000/11/20投稿)

韓国式の炸醤麺。炸醤ソースは真っ黒、タマネギのきざみ方は1〜2センチ角。麺は白っぽいが日本のさぬきうどんのような輝きはない、表現できないが麺自体の味もうどんとは異なる(成分の違いなどがあるんでしょうかねぇ〜?)。ソースは熱く、麺はやや暖かい。

店の人たちはフレンドリー。営業時間は夕方以降のようす。

住所:赤坂2−13−16 第7桃源社ビル1F
赤坂2丁目交番を背に、田町通りを赤坂見附駅方向に進む。50メートル行くか行かないうちに右側には「日の丸」ハイヤーの営業所がある。そのあたりに左折できる路地がある。その路地を進み、右側。
電話:03-3505-3355


吉祥寺・龍(ドラゴン)(2000/11/20投稿)

ついに行ってきました、ジミーさん一押しの龍に。

炸醤麺の麺は、ある種のさぬきうどんに似ており、色は真っ白で輝きがあり、形状は力強く荒々しく縮れていて、冷たい。炸醤ソースは黒に近い茶色で、味噌が主体(ちょっと記憶が定かではないが、肉・タマネギなどは少なくともかたちとしては存在していない=自由ヶ丘・晋風楼のものとよく似ている)。

食べてみると、麺の腰といい、ソースの辛みといい、大満足。このシンプルさが本場北京のものか、と勝手に納得。残念なのは時間が無く、麺を打つ厨師にそのあたりのことを確認できなかったこと。

(追記)焦げ茶色の炸醤には3〜5ミリ角のサイコロ状の豚肉が入っていました。形のはっきりした野菜は生のキュウリだけでした。真っ白な手打ち麺はほんとにコシがあります。師傅は北京から来たそうです。水餃子はもちろんのこと、肉餅(ほんのりと黄色っぽいクレープのような薄皮の中にニラ、挽肉などが入っています。皮の一部は焦げていてそれがまた香ばしいです)もおすすめです。(2002/04/11)


久我山・丸久(麺力屋)(2000/11/20投稿)

韓国式、北京式の次は日本式じゃじゃ麺だ!と思い、所用の帰り道、久我山で寄り道してみる。この店のことはネット上で知った。しかし17時30分からの営業だそうで(1時間待たねばならないことから)断念。ちなみに出ている看板には麺力屋とあり、屋号が変更になったのか? また店の前に張られたビラによると、じゃじゃ麺の麺は「うどん、中華そば」の二種から選べるとのこと。

麺力屋の三軒茶屋店についてはこちらを


下北沢・新雪園(2000/11/20投稿)

昔も入ったことはあったが、そのときはまだ炸醤麺に目覚める前だった。今回は炸醤麺を注文。麺は白、やや暖かい。ソースは黒っぽい、タマネギ・肉は細かい(いわゆる挽肉の大きさ)、味は日本人向けなのかやや甘め。

店の人は一見ぶっきらぼうだったが、炸醤麺談義になり、フレンドリーに。山東省のスタイルだと言う。水餃子も皮がしっかりしていてうまい。

世田谷区北沢2−9−24博雅ビル1F
03-3465-0040
新雪園の場所などはこちらにも。

(注)「山東省式だ」と言うことでしたが、堂々と「韓国式」を謳う赤坂・礼林との違いはあまりない気がしました。韓国式とは山東式が海を渡っただけなのでしょうか? 山東省現地でどんな炸醤麺を食べているのかが気になります。(2002/2/8記)


三軒茶屋・酒肴 麺力家(2000/11/24投稿)

しゅこう めんりきや

麺は白いうどん(少なくとも切りは機械切り)、こしがあるというより、相当硬い(冷たかったと思う)。味噌は茶色、そこに挽肉と青葱のみじん切りなどが混ざる。上にはしらが葱と紅生姜が乗っている。味は結構しょっぱいが、こくがあってうまい。

最後にお店の人のていねいな説明に従い、生卵を割って、残った味噌とかき混ぜる。そこに「スープ」(と店の人は言っていた)、それも沸騰したやつを一気にそそぎ込まれる。するとあーら不思議、味噌仕立ての卵とじスープが出来上がる。称して「鶏蛋湯(チータンタン)」。このスープも肉のうまみやニンニクの味がしてこってりとうまい。これは東京でも受け入れられる(ブレイクの予感ってやつですか?)と思いました。

住所:世田谷区三軒茶屋2−14−21
三軒茶屋交差点から世田谷通りの左側を歩く、紳士服の誠屋とスーパー・サミットの間の路地を左折、しばらく行くとシネマと中央劇場という二つの映画館あり、その間の路地を左折、右側にある。
電話:03-5432-0909
営業時間11:00〜翌朝5:00

なお、じゃじゃ麺を食べられる姉妹店として(先日触れた)「麺力家 丸久」(杉並区宮前、03-3335-3099)、「麺力家 竹林房」(杉並区和田、03-5307-5990 )があることがチラシから判明。


西麻布・北海園(2000/12/04投稿)

北京料理を標榜する老舗。炸醤麺の麺は何色ですかと尋ねたところ「黄色」とのこと。しかし「牛肉そばだけは白い手打ち麺だ」と説明してくれる。そこで「白い手打ち麺で炸醤麺を作って下さい」とお願いしたところお店の人も「それが北京の食べ方ですよ」とうれしそう。

値段は1300円(牛肉そばの値段)と400円増しながら、白い平たい麺の上に茶色くややどろどろとした炸醤がかかったものを出してくれた。ちょっと甘い(日本人向け?)気もしたが、合格圏内といえよう。

白い手打ち麺があるのなら最初からメニューに選択肢として載せておいてくれれば、そっちを選ぶ人も少なくないのではないかと思った。「日本人はすべからくラーメン麺を好む」との思いこみが、日本に進出した中国料理店主側にもかなり根強くあるのかもしれない。この誤解を打破するためにも必ず白い麺の有無を確認すべきである。いずれにしても臨機応変に白い麺を出してくれた北海園に感謝したい

港区西麻布2−12−1 電話03-3407-8507


目黒・岩茶房 (2000/12/04投稿)

がんちゃぼう

「涼辛麺」というサイトで目黒・岩茶房の「醤炸麺」なるものを見つけました。これはアヤシイ。検索をかけてみると、我が国の中国茶愛好者の間では「聖地」と崇め奉られていることが判明。ますます期待は高まります。実は岩茶房の前(山手通、大鳥神社と大崎郵便局の中間ぐらい)は時々通るのですが、看板にはシブく「喫茶 岩茶房」とだけあったので、そんなお店とは知りませんでした。

というわけで行ってみました。「聖地」とまで謳われているからには「店が客を選ぶ店」かと思っていましたが、お店の人たちは気さくな感じで、お茶のことなど気軽に教えてくれます。

炸醤麺」(800円)を注文すると、小振りな鉢に、かなり細くてやや黄色い麺、炸醤ソースは日本のもの程甘くはないが吉祥寺・龍(ドラゴン)のもの程辛くはない、肉などは非常に細かく刻んである、といった感じでした。厨房で作っていた男性に尋ねると「福建省のナントカ市(忘れてしまった)で出会った味を再現してみました」とのこと。

わたし「黄色い色は何で付けるのですか?」
お店の人「卵です」
わたし(知ったかぶり)「北京などでは白い、さぬきうどんのような麺ですが、北方と南方の違いは卵を麺に入れるかどうかですか?」
お店の人「いえ、南方でも白い麺はありますし、北京などでも卵入りの麺があります。いずれにしても北方はもちもちとした食感、南方はそーめんのような、細くてつるつるっとした食感が好まれる傾向にあるようです」

勉強させていただきました。お茶(名前は忘れてしまった)も、渋くもさわやかで美味しかった。

最後に一言、麺は「黄」でしたが、細いせいか、ソースとよく絡み合ってうまかったです。これに対して、日本の一般的なジャージャー麺の麺はラーメン麺を使っているので、ソースと麺とがお互いをはじき合っているのではないか(ちょうどやる気のない喫茶店のミートソースとスパゲティのように)、と思いますが、こんな理解の仕方はいかがでしょうか?

目黒区下目黒3-5-3  猿谷ビル2階
TEL 03-3714-7425
関連情報はこちらこちらにも。


台場小香港・西安餃子九龍分店(2000/12/04投稿)

2000年12月2日(土)、お台場にオープンしたばかりの台場小香港に行ってみました。香港風の町並みに12,3軒の中国料理屋が軒を連ねていて、歩き回るだけでも楽しいところです。

とはいえ南方系の料理を「自称」している店が大部分です。わたしが見た限りでは「西安餃子九龍分店」(3599−6865)だけが北方系という感じでした。

メニューには「西安拌麺」というのカテゴリーがあり、その中に「肉味噌拌麺 420円」というのがありました。説明に寄れば「スープのない西安古来のシコシコ平麺、うどんのルーツ、パスタのふるさと」だそうです。

出てきたのは、真っ白のきしめんっぽい麺の上に焦げ茶色の炸醤(肉、葱、香草などいろいろ入っていた)がかかっていました。きしめんは腰があり(厨房では餃子の皮を延ばしたりはしていましたが、麺打ちしているところは見れませんでした)、炸醤はけっこう辛く、非常にうまかったです。

店は開店初日ということでごった返していましたが、列の並ばせ方など、お店の人たちの服務態度は非常に良かったです。

「日本人騙し」的な雰囲気(注)には賛否両論あり得ますが、炸醤麺迷(ファン)としてはぜひ行くべき店といえましょう。

(注)これは台場小香港や紅虎系列に共通する問題点。例えば西安餃子九龍分店の場合、看板のローマ字を見ると、九龍を「クーロン」と読んで欲しいらしい。オイオイ、それはないでしょう。また焼き餃子を「貼鍋(はりなべ)餃子」と称している。「鍋貼」(グォティ、100歩譲って「なべはり」)じゃどうしていけないの?と思ってしまった。


麻布十番・チャイナタワー(中国塔)(2000/12/19投稿)

北京・山東の系統(注)。店では語尾がアール化した訛りが飛び交っている。炸醤麺の麺は手打ちで太さは中ぐらい、色は生成りの白。お店の人によると卵黄は入れておらず、(小麦粉の)自然の色。炸醤は黒色、豚肉・タマネギの角切り入り。角切りの大きさは1〜2センチ角程度か。片栗粉でとろみをつけているという。味はやや甘口か。麺は腰があり、具の豊富な炸醤と非常に合う。

水餃子もいかにも手打ち(手延べ)という厚めの皮にくるまれている。リクエストがあれば出すというニンニク入り特製醤油とベストマッチ。お店の人は非常に親切に材料や食べ方について解説してくれ、料理に情熱と誇りを持っている感じがしました。

住所:港区麻布十番1−7−11 2F
ウェンディーズやスターバックスと総本家更科堀井を結ぶ道(十番通?)の途中、登龍飯店の向かいの2階。

(注)これはお店の人が言っていたことです。その後訪問された荒川さんのご報告では韓国語のメニューもレジに置かれていたそうです。ますます深まる山東式・韓国式の謎です。そんなチャイナタワーも残念ながらいつの間にか閉店してしまいました(2002/2/6記)。


マル黄2軒(2000/12/31投稿) 

(黄)麺菜家 北斗
入り口に掲げられたメニューに「じゃじゃ麺」とあった。しっしかし出てきたのは黄色い縮れラーメン麺。それをあえて「じゃじゃ麺」と書くこの店の方針には疑問。一般の日本人向けには十分おいしいのだから、メニューにも「ジャージャー麺」などと記してほしかった。

渋谷区神宮前1-17-1ルポンテビル1F TEL:03-3405-9015

(黄)萬力屋 麻布十番店
紅虎系列。黄色い縮れ麺とジャージャンソースの間にサニーレタスのような生野菜が載っている。それをソースと麺にかき混ぜて食べるという、恐らく韓国のピピンパから着想を得た内容。

今日の日本人は「うまい」と思うだろう。しかし今日の日本人の舌をリードして来、また傘下に山東料理を標榜する店まで持つ際コーポレーションには、北方式ジャージャン麺の普及にもう一肌脱いでいただきたいものである。

港区麻布十番2-3-2 TEL 03-3452-5510

(注)「韓国のピピンパから着想を得た」=これは誤解だったかもしれない。田燕居などで豆や野菜のたっぷり入った炸醤麺があることをその後知った。そしてその田燕居は際コーポレーションが一肌脱いでくれた結果だということも。(2002/2/8記)


西安刀削麺 六本木店(2001/08/06投稿 2002/04/29修正)

西安刀削麺六本木店に行って来ました。一品料理をいくつか食べた後、〆として炸醤麺を堪能しました。暖かいスープの中に白くてもちもちとした刀削麺、その上に挽肉味噌が乗っています。

夕食メニューには載っていませんでしたが、「炸醤麺、食べたいんですけど」と頼んでみたら「ランチタイムにはやっているんですが...わかりました。 そこまでおっしゃるなら厨房に尋ねてきます」と言われ、結局作ってくれました(柔軟な対応に拍手)。

西安名物だという水餃子もおいしかったので、ぜひいらして下さい。

港区六本木6-8-17  03-5785-0828

(追記)系列の刀削麺荘訪問記はこちら、西安刀削麺代官山店訪問記はこちらです。


中国孫家常菜 田燕居(2001/12/22投稿)

でんえんきょ

手打ち風で透明に近いマル白の麺、2〜4人で食べても十分な量。味噌は生っぽい。具として豆やネギなどの野菜が付いてくる。麺・味噌・具を箸でぐるぐるとかき回した上で小碗に取り分けて食するスタイル。スープは付かなかった。

味噌自体はあっさりしている。具はかなり異なるが、盛岡「白龍」のじゃじゃ麺の味噌の味と似ている。

ちなみに白龍ではチータンを含めたトータルでは大満足したものの、麺はそんなに腰がなく、味噌は生っぽい感じだなと思っていました。今回、田燕居の味噌を味わった結果、なるほど白龍は中国北方の味をちゃんと持ち帰っているんだな、と感心することになりました。

値段 1600円。

田燕居には「猫耳朶」もあります。

港区白金台3−16−8 「ザ・ガーデン自由が丘」白金台店の2階
電話03-3440-6635

(追記1)かのアーティ孫幼[女亭]・女士の店と思われる。萬力屋ではマル黄を出してはばからなかった紅虎系列こと際コーポレーションもやってくれるじゃないか、と高く評価したいと思います。

(追記2)具の野菜は、大豆、紫タマネギの細切り、枝豆、タマネギの細切り、インゲンの細切り、キュウリの細切りでした。麺湯も言ったら出してくれました(2002/04/07)。

(追記3)具の野菜(菜碼児=ツァイマール)のうち取消線を引いた部分は、それぞれと白のだいこんを薄くむいて千切りにしたものでした。たまねぎとだいこんを間違えるなんて何たる味音痴!(2002/05/16投稿、2002/06/14修正)


新年好!(2002/01/05投稿)

2001年末最後は三軒茶屋「麺力家」のじゃじゃ麺でした。ここのは麺にコシがあり、炸醤ソースにコクがあり、鶏蛋湯(チータンタン)も付いてきます。

  新年はというと、吉祥寺「龍(ドラゴン)」「霞舫2号店」と行って来ました。麺だけとれば手打ちで硬くてつやつや、冷や冷やの「龍」に軍配が上がりますが、炸醤ソースとの絡まり具合では霞舫2号店の熱々「きしめん」も非常に美味い。やはり両者の炸醤とも非常にコクがある。ニンニクやらトウガラシやらが入っている感じ。

   しかし歳歳年年花亦不同。目黒通りの「晋風楼」はいつの間にか店じまい(あとでネットで調べたところ、自由が丘駅前に「晋風妹妹」が誕生したとのこと。ただしネットで公開されているメニューに炸醤麺は ない!!)。

   それで文治日報(01/11/18)でちらっと見た自由が丘「チャイハネ」に行くも、昼のメニューには麺がなし。頼んで見せてもらった夜のメニューにも炸醤麺らしきもの(北京麺?)が ない!! 店名もチャイハネから「東方明珠」に1月中に変わるのこと。

 ということで、今年もマル白の炸醤麺を求めたいと思います。どうぞよろしくお願いします。


(黄)渋谷・池記(2002/01/08投稿)

渋谷パルコ・パート1の「池記」。メニューには「炸醤麺」の横に「チリミートソース麺」とかいう説明が。

出てきたのは、細くて黄色い縮れ麺。三宿・新記で言うところの「香港麺」ですな。その麺がミネストローネのような真っ赤っかのスープの中に入っています。スープはまさにミネストローネ、ただし干しエビでだしをとっていて、かなり甘辛いです。麺の上にはトッピング程度に挽肉の炒め物。麺は歯触りが良く、これはこれで美味いものだと思いました。

渋谷区宇田川町15-1
03-6415-7510

(再訪記)前回は気づきませんでしたが、メニューの別ページに「炸醤撈麺 チリミートソースかけ撈麺」というのがありました。580円也。上記「炸醤麺」からスープを除いたものです。真っ赤で甘辛の炸醤ですが、中の肉は単なる豚肉ではなく、細切りにした焼臘を改めて「炸」したという感じでした(2002/08/09掲載)。


十条・楊(2002/1/23投稿)

十条・楊(やん)に行って来ました。埼京線十条駅北口下車(タクシーロータリーあり)、線路沿いを赤羽方向へ。最初の踏切をわたると、「演芸場通り」の旗が。十条中央商店街の別名のようです。その5メートルも行かない左側にありました(さらにまっすぐ進んだ右側が「すみた」)。

ジミー荒川さんご報告の通り、麺はきしめん風の乾麺で、麺の上にはきゅうり、きゃべつが乗っています。炸醤はけっこう汁っぽかったです。でもこくがあって美味い。もらいませんでしたが麺湯もOKのようです。

ママ(楊)さんに「昨日、インターネット(ここのページのこと)に『炸醤麺の美味い店だ』と紹介されていたので来ました」と言うと「お客さんがやってくれたんだ」と喜んでいました。中国人留学生もマル白炸醤麺になかなか出会えないようで、そればっかり食べに来る学生もいると言っていました。

日本のジャージャー麺と一番異なる点は「肉(の調理法)が全然違う」とのこと。「中国は広いでしょ。だから(自分の作るのと)全然違う炸醤麺もあると思いますよ」とも。ちなみに楊の近所には中国食材店もありましたが、そこのは台湾など南方の食材で、甜麺醤も楊(北方)のものとは異なるとのこと。

なお朝の営業は「日本のお客さんはあまり来ないから」土日だけになったそうです。メニューは揚げパン(油條)にお粥といった中国式とのこと。

美味しい料理をつくるのが本当に好きなんだな、と感じさせる情熱あふれるママさんでした。みんなでしょっちゅう行って「手打ちの炸醤麺が食べたいなあ〜」とお願いし続ければきっとやってくれそう。赤鷲さんもぜひ行って言ってみて下さい。

あっ、それから炸醤麺はランチメニューに(ごはんつきで)しか載っていませんが、お願いしたら、夜も作ってくれましたよ。数人の仲間で行っても、一人で晩飯を食いに行ってもよさそうなこぢんまりとしたお店です。良い店を開拓して下さったジミーさんに非常感謝!

住所 北区中十条2-22-4 電話 070-5580-6308
営業時間 平日11:30-14:00、18:00-23:00
     土日8:00-10:00、12:00-22:00
     (ただし事前に電話で確認することをおすすめします)

追記:十条・楊の炸醤ですが、とろみがありました。そしてそのとろみは甜麺醤に由来するそうです。「甜麺醤の麺は小麦のことでしょ。それでとろみがつくの」とのことでした。片栗粉ではないそうです。楊のママから親切に教えていただきました。(2002/03/05)


刀削麺荘 神田西口店(2002/1/27投稿 2002/04/29修正)

昼時のメニューに刀削麺の炸醤麺がありました(確か680円)。前に報告した西安刀削麺六本木店の系列ですので、同じようなものが出てきました。スープの中に白くてごわごわした刀削麺、その上に炸醤が乗っていて、キャベツと香菜(コリアンダー)が添えられています。

私は刀削麺のあのごわごわ感がけっこう好きなんです。キャベツと汁っぽいというのは十条・(やん)と共通してますね。西安とか洛陽(楊ママの出身地)あたりでは汁入りがふつうなんでしょうか。

同じ刀削麺荘でも、小川町店の前を昼時に通りかかったときメニューをチェックしてみたところ、炸醤麺はなかったので、店によって(あるいは日によって?)炸醤麺があるところとないところがあるようです。

刀削麺荘様、白い麺の伝道師として、どの店でもいつでも炸醤麺を(汁なしも)お願いしたいものです。

住所 千代田区内神田1-18-1(外堀通り沿い)
電話 03-3295-8899
営業時間 11:00〜14:00、17:30〜22:00  日・祭休み


ここまで読んで下さり、どうもありがとうございました。サイトの一角をお貸し下さっている家主荒川さんにも感謝します。(翁)

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geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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