翁さんの東京炸醤麺情報

2002/09/01更新

翁さんが訪ねた店の紹介その4です。



西新橋・六味斎 (2002/08/09掲載)

新橋駅と虎ノ門方面を結ぶ烏森通りの途中にある「弁護士ビル」の1階ですが、入口は表通りではなく横丁側にあるのでちょっと見つけにくいです。

「中国百年老舗 山西風味料理」を掲げるお店です。お店の人たちは太原から来たとのこと。「六味」とは香、酥、麻、[辛束]、滑、爽だそうです。

炸醤麺の麺は、山西名物の刀削麺のほか日本式のラーメン(中華めん)も選べます。しかし「ウチに来る人はだいたい刀削麺を選びますよ」とのこと。皆さん良く分かってらっしゃる。

炸醤は明るい茶色、少しとろみがあります。味はちょっとだけ辛めかな。黄醤のほか甜麺醤や豆板醤などを使うそうです。豚肉は包丁による「肉丁」です。菜碼児としてきゅうり、ねぎ、豆もやしが載っています。

刀削麺って太さが不揃いなんですが、それがまた独特のもちもち感をもたらして美味しいんです。菜碼児の様子も分かりますね。

水餃子は皮にほうれん草を混ぜ込んで緑色をしていました。具は羊肉でしたよ。

東京都港区西新橋1-28-8 弁護士ビル(森14ビル)1階
03-3504-8598
昼は15時ぐらいまで、夜は17時頃から(要確認)。定休は日曜日。


(黄)麻布十番・登龍 (2002/08/31掲載)

麻布十番の有名店です。こちらには「あくまで日本流中華料理」とあります。炸醤麺は皇麺と称する黄色い中華めんを使い、上にのった茶色い炸醤にはなまこなどの高級食材が。味はまさしく日本的。値段は1,700円と「高級中国料理」の看板通り。なおメニューに「ダルーメン」があり「大歯麺」と漢字が付けられていたのがもの悲しかったです。

港区麻布十番2-4-5 03-3451-0514


西麻布・チャイニーズカフェ・エイト (2002/08/31掲載 2002/09/01修正)

中国人ニューカマー向けの情報紙に広告が載っていたので「これは」と思い訪ねてみました。六本木通りから広尾方面へ抜けるテレ朝通り沿いにあります。向かいは現在建設中の六本木ヒルズです。

看板には「中国東北田舎料理」とあり、後でもらった名刺には「中国茶坊 Chinese cafe Eight」とありました。外から見ると派手派手で中もまさしく大型カフェです。店内の一部に、擁和宮を彷彿させる(というには擁和宮に対してあまりに失礼な)造形物があり、お子様を連れて行くのはちょっと問題かも。

炸醤麺の麺は白。「手打ちの切麺」に似ていますが、尋ねたところ既製品だそうです。炸醤は茶色、豚肉のほかたまねぎ、ピーマンなどが入っています。菜碼児としてきゅうり、レタス、ねぎがついてきます。

味は、と言うと、麺が給食のソフトめん並みに柔らかすぎでした。注文するときには「堅めで」とお願いした方がよいでしょう。また麺の量が多いので「半分にして下さい」と言った方がよいでしょう。炸醤の味はしょっぱい(塩辛い)方だったと思います。

炸醤麺の拡大図です。

それよりこの店で特筆すべきは水餃子です。1皿3個ずつで(100円)、26種類の具を選ぶことができます。セロリ、にんじん、トマトなどさっぱりしていてほんと美味しいです。ご飯のおかずにする日本の餃子と違い、まさに主食として食べられると思いました(手作りの皮は厚め)。絶対おすすめです!! 葱爆羊肉など北方小吃多数とともに(どうも四川をやるコックもいるらしく)四川系のメニューがありました。

外見とは異なり、1人でも気軽に入れる店でした。24時間営業で朝は粥などもあるようです。

港区西麻布3-2-13 コートアネックス六本木2F 03-5414-5708

(追記)水餃子が食べたくなってまた行ってきました。羊肉串(四川系のメニューとしてあり、辛い味付けでした。150円)も食べてみました。キムチもありました。「これは韓国のものじゃないのか?」と質問すると「東北じゃ食べますよ」とのこと。味は酸菜好きの東北人に合わせてか(たまたまよく漬かったのに当たっただけかも)けっこうすっぱめでした。帰り際に「料理の持ち帰りはできないのか?」と尋ねたところ、水餃子以外の普通の料理はできる、とのこと。水餃子は「安すぎる」のでできないそうです。なお料理が素朴でまじめなだけにあのインテリアは何とかした方がいいと思います。(2002/09/01)


ここまで読んで下さり、どうもありがとうございました。サイトの一角をお貸し下さっている家主荒川さんにも感謝します。(翁)

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geminizz@hamakko.or.jp

荒川文治(あらかわ ふみはる)
神奈川県横浜市

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